私の終活(6)死に伴う希望

 私は牧師の職務で多数の葬儀を執り行った。その度に、聖書を説き明かして遺族に慰めと希望を語った。

 聖書は人間の死の意味と死後の希望を記している。主イエス・キリストが死の闇を照らす光となり、死の闇の不安を取り除き、御国への復活の希望を持たせて下さるのである。

 神はキリストの福音を聞いて信じる者を全て神の国へ迎え入れて下さる。しかし、この世にはキリストの福音を聞く機会なしに死ぬ者も多数いる。神はその人たちを見捨てることなく御心に留め憐れんで下さるに違いない。

 聖書は死なずに天に移された二名の人を記している。エノクとエリヤである。エノクとエリヤは死ぬことなしに御国に移された。それは神の御心と権威により特別に行われたことである。私たちは死んでから御国へ移されるのである。

 

ー聖句ー

 「 わたしを信じる者が、だれも暗闇の中にとどまることのないように、わたしは光として世に来た。」 ヨハネ12章46節                                                                

 「 はっきり言っておく。わたしの言葉を聞いて、わたしをお遣わしになった方を信じる者は、永遠の命を得、また、裁かれることなく、死から命へと移っている。」 

                             ヨハネ5章24節 

 「神は、すべての人々が救われて真理を知るようになることを望んでおられます。」

                             1テモテ2章4節                                      

 「信仰によって、エノクは死を経験しないように、天に移されました。神が彼を移されたので見えなくなったのです。移される前に、神に喜ばれていたことが証明されていたからです。」                       ヘブル11章5節                                        

 「彼らが話しながら歩き続けていると、見よ、火の戦車が火の馬に引かれて現れ、二人の間を分けた。エリヤは嵐中を天に上って行った。」    列王記下2章11節